トムソン型(ビク型)は、板に施した溝加工に、同じ形状に曲げた刃物を埋め込んで制作した型です。トムソン型の長所は、金型やピナクルダイ®と比べて“低コスト”“短期間”で出来るところ。
使用するベースは主にレーザーで垂直に溝を切っていますが、100%垂直には切れません。刃はある必要寸法で切断しますが、100%その長さには切れません。切断された刃は治具を使用し曲げ加工を施しますが、こちらも100%垂直を維持したまま曲がりません。
そういった具合に幾分かの誤差と誤差で出来、最終的には職人が刃を叩き込んでいます。木型作製の仕組みとすれば、それもベストな工程なのです。
全てが100%でなくても、木型は精度が出ます。
しかし、それには機械や道具も大事ですが、最終的には職人の想いや、アナログ的な努力が良し悪しを決めます。
寸法精度が出ていれば、必然的にハーフも出ていますし、逆も然りです。
そのようなものが木型だと考えます。